2015/03/24

 承前

●大野真澄

  学生街の喫茶店/ワンパイントのラム酒に乾杯/君の誕生日

 出演者の皆さん、平山さん以外は皆カジュアルな衣装の中、一人スーツ姿。ボルサリーノ(かどうか知らないが)の帽子が決まっていた。
 ガロという名称は「学生街の喫茶店」を歌うフォークグループで認識したのだったか、それとも漫画雑誌だったか。
 だいたいガロにはどんな意味があるのか。名づけ親はタイガースのマネージャー、「我朗」からきているのか。タイガース再結成に尽力したあのマネージャーがガロの世話役だったとは。

 「学生街の喫茶店」は大好きだったが、歌番組に出ている彼らを見るたびに思っていたことがある。なぜボーカルは歌だけなのか、どうしてほかの二人みたいにギターを弾かないのか。ヴィジュアルを重視していたのかもしれない。一人になってからはギターを弾くのだから。
 歌詞にでてくるボブ・ディラン、大野さんはビートルズにならないかとかけあったらしい。速攻で却下されたとか。
「ボブ・ディランだから良かったんだよ」と小室さんと清水さん。大野さんもうなづいていた。
 作詞は山上路夫さん、「岬めぐり」「翼をください」に引き続きこの曲もか!

 昨年マークが亡くなって本当に一人になってしまったこと。実は病床のマークとガロ再結成の話をしていたという。
「もう一人誰か入れてね」
 しかし、マークは回復せずそのまま逝ってしまった……


●西島三重子

  池上線/心のふるさと~富士山/うぬぼれワルツ

 デビュー当時の面影しかイメージにないので、ステージに登場したご本人にちょっとした違和感(まあ、後藤さんだって、「冬が来る前に」のヒット当時しか知らない人にとっては同様かもしれないが)。
 ポチャとしてジーンズにセーター(だったと思う)姿で、ギターも持っていないから、なんかカラオケにやってきた近所の主婦といった印象(ごめんさない……言い訳させていただくと、私、痩せているよりぽっちゃりしている女性の方が好みです)。歌(声)を聴いて納得した。

 西島さんの住まいが御殿場だということで、トークでは山梨在住の清水さんとの富士山論争が勃発した。静岡県側または山梨県側、どちら側から富士山を見る方が美しいのか? 富士山といえば御殿場、御殿場といえば富士山。切っても切れない関係だ。すかさず清水さんが反論する、「お札の富士山の絵は山梨側からの構図だから」
 あとは喧喧囂囂、侃侃諤諤。
 最後は「一緒にコラボできれば」という西島さんの提案に清水さんがニッコリして和平協定が結ばれるのだが。

 「うぬぼれワルツ」は木の実ナナさんに作った曲だそうだ。作詞家から電話でできた詩を聞いてノートに書き写しているときにもうメロディーが浮かんだという。「あわててラジカセを用意して吹き込みました」


●ばんばひろふみ

  「いちご白書」をもう一度/北山杉/SACHIKO

 ばんばんは昔とイメージが変わらない。
 『「いちご白書」をもう一度』で映画「いちご白書」を知ったが、いまだに本編を観たことがない。アメリカン・ニューシネマの一つだから自分の中では「卒業」の姉妹編的な位置づけがされている。この曲で観た気になってしまっているのかもしれない。
 シングルのB面が「冷たい雨」。ハイ・ファイ・セットが歌うのはもっとあとだったっけ?
 「卒業写真」はユーミンがハイ・ファイ・セットのデビューシングル用に書き下ろしたものだが、自分のアルバムでカヴァーして、いつのまにか「卒業写真」=ユーミンという世間一般の認識になってしまった(個人的は山本潤子さんの歌唱の方が好きなのだが)。『「いちご白書」をもう一度』は今でもバンバンの曲である。男の歌ということでユーミンがセルフカヴァーしていないからだと思う。
 「髪を切ったとき」というフレーズに70年代という時代が凝縮されていて、世代の共感を得たんだよねと小室さん。

 「SACHIKO」の間奏時に事件は起きた。
 ばんばんがマイクを離れて、バックと一緒にギターを弾いていたのだが、あるところであわててマイクに戻ってきて歌いだした。少し演奏とずれた感じがしたものの、何事もないように歌い終えた。
 間髪入れず小室さんが声をかける。
「どうしたの? ばんばん」
 恥ずかしそうにばんばんが答える。
「いや、打ち合わせでいつもより間奏を短くしたのに、コロッと忘れてしまって」
 会場大爆笑。
「じゃあ、もう一回歌ってもらおうか。皆さん、初めて聴く感じでお願いしますね」
 会場大拍手。

 4人+1組が歌い終わると、オープニングと同様にギターを抱えた小室さんと清水さんが登場して、ソデにはけていた出演者たちを呼ぶ。
 全員が横一列に並んだ。後藤さんもギターを抱えている。すぎたさんもバックでサポートだ。

 フィナーレその1は、全員で「風に吹かれて」の合唱。


  How many roads must a man walk down
  Before you call him a man ?
  How many seas must a white dove sail
  Before she sleeps in the sand ?

  Yes,'n' how many times must the cannon balls fly
  Yes,'n' how many times must the cannon balls fly

  The answer my friend is blowin' in the wind
  The answer my friend is blowin' in the wind


 1番は英語で、2番は日本語で、最後はまた英語で、日本語の歌詞、歌唱はどこかやぼったい。
 後藤さんのギターの弾き方が一種独特だった。自分の顔のあたりまでギターを持ち上げ、通常より縦にした形で、スタンドマイクに近づけて弾いていた。小室さんが歌い終わってからこの弾き方に反応した。
「昔、よくやったよねぇ、この弾き方」
 自分もギターを持ち上げて同じパフォーマンス。

 フィナーレその2は、「生きるチカラ」の大合唱。
 3番までしっかり歌い上げて、6人は舞台ソデに消えていった。

 ステージには小室さんと清水さんの二人。
 小室さんが続ける。
「決まりきったことは好きじゃない。このまま、終わりにさせません。もう一度、みんなで『生きるチカラ』の3番を歌いましょう」
 6人がまたステージに登場。あれっ平山さん、私服に着替えている。
 3番を歌って6人はまたソデに消えていった。
 小室さん、まだ納得されていない様子。
「もう一度、みんなで『生きるチカラ』の3番を歌いましょう」
 スタッフがまた皆を呼びに行く。遅れて登場した後藤さんはもうジャンパーを羽織って完全に帰り支度だ。
「後藤さん、クルマですか?」
 小室さんが訊ねると、後藤さんが「電車ですよ」。
「そうですか」小室さんが納得。この会話、どんな意味があるのだろうか。

 清水さんと平山さんがきちんと歌って終了。今度こそ本当のフィナーレ。

 と思ったら、まだ続きがあった。
 番組をダラダラと始めてしまった二人がシュンとなっている。 
 小室さんが説明する。
「やはり、オープニングにタイトルコールが必要なんですって。ですから、オープニングをもう一度撮り直します」
「皆さん、あくまでも初めてのフリをしておつきあいください」
 清水さんが続く。
「誰にも言わないでね。って、誰かブログに書くんだろうなあ」
 ピンポーン! 私が書いちゃいました。
 放送ではどんな風に編集されているか楽しみです。

 3時間にわたる収録が終わり、外に出た。
 あっというまの3時間だったような気がする。楽しくてしばらく充実感に浸っていた。

 帰りも徒歩を選択、Kさんと二人で駅に向かって歩き出した。
 しばらくすると、スタッフのワゴン車が止まった。SHOW園の関係者らしい。若い運転手が顔を出す。
「番組の観覧の方?」
「そうです」
「どこまで行くんですか?」
「河口湖駅まで」
「だったら乗ってください」
 18時のバスを予約していた女性グループを駅まで送るので、ついでということだった。
 スタッフの親切に感謝です。ありがとうございました。

 19時10分発の高速バスにはまだまだ時間がある。
 ということで駅前の定食屋でビールで乾杯!
                                    
 放送は5月4日(月)18時30分から。
 なお、第一弾(秋編)は前日3日(日)に再放送されるとのことです。




fujisanyugata
夕方の富士山




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Comment
No title
放送情報ありがとうございます。終了後小室さんとかには会って来なかったんですか? ばんばさんの北山杉という曲は関心もちました。お疲れ様でした~
ジンギスカン さん
急いでいるみたいだったので、終ってから楽屋には挨拶に行きませんでした。

うちではBS観るの、けっこう大変です。専用のケーブルにつなぐだけでは観られないことがわかりました。
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プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町のブックカフェ二十世紀で働いています。さまざまなイベントを企画、開催していますので、興味あれば一度覗いてみてください。

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