2015/06/01

 「立川流日暮里寄席 2015年6月1日」(日暮里サニーホール コンサートサロン)

 日暮里寄席は初めてかもしれない。今回から色物が入るということもあってか会場は満席。つ離れしないこともままある広小路亭の立川流落語会に比べて、この差は何なのだ? 
 年齢層はかなり高めだ。トリのぜん馬師匠のフォロワーズというとそういうことになるのかもしれない。


  立川らく者  「たらちね」

  立川志の太郎 「元犬」
  立川志らら  「鰻屋」
  立川キウイ  「看板のピン」
  立川談四楼  「三年目」

   〈仲入り〉

  立川談修   「代脈」
  さこみちよ  江戸小唄 都々逸
  立川ぜん馬  「井戸の茶碗」


 開口一番のらく者さん、志らく一門の18番めの弟子だという。らくみんさんのあとにも弟子がいるのか! 元俳優で志らくのらくに役者の者でらく者だと。

 らく者さん、高座を終えて座布団を裏返したのはいいが、めくりはそのまま。「おいおい、めくりのめくりを忘れているぞ」と心配していると志の太郎さんが登場、「顔と名前を覚えてください」とめくりを見る。「といっても、めくりがないんですよ」
 これまで志の輔師匠の付き人として日本全国まわっていて、立川流の落語会に出演したことがないためだという。最近、二つ目に昇進。

 立川流の真打トライアルに挑戦し、今秋の真打昇進を決めた志ららさん。立川流のチャゲと呼ばれているとかいないとか。あっ、チャゲ&飛鳥のチャゲね。高座を見るのは初めてだが、にぎやかで愉快、痛快、嬉々快々。最初から最後まで会場は爆笑の渦だった。

 負けじとキウイさんも元気いっぱい。始終笑いもとっていた。
 途中で入ってきたお客さんに「今、来るんじゃないかとお待ちしていたんですよ」。初代三平のお馴染みフレーズに個人的に大喜び&大笑い。
 トリのぜん馬師匠ののどの調子に触れて、驚く言葉を発していた。いいんですか、そんなこと言って?

 国立のときは、高座でも打ち上げのときも気がつかなかったが、談四楼師匠、少し痩せたんじゃないですか。

 談修師匠の「代脈」は、暮れの広小路亭で聴いている。タイトルを「お血脈」と混同していた。脈が出てくるとイコール血脈というイメージだったので。お恥ずかしい。暮れのときもそうだったが、羊羹が食べたくなる。好きでもないのに。

 新しい試みである色物起用。その第一弾にさこみちよさんが選ばれたのは、「実力や人気ではなく、ひとえにぜん馬の女房だから」と本人が言っていた。
 さこさんの高座は2度目になる。偶数月15日に開催されている「談四楼独演会」にゲストで出演したことがある。170回の節目のとき。感想にこう書いている。
     ▽
 ゲストはさこみちよさん。何をやるのかと思ったら、三味線小唄。けっこういける。何も知らなければその道のプロと勘違いしてしまうかも。大沢悠里とのコンビは四半世紀(以上?)になるという。自慢ではないが、最初の年から聴いていた。毎日ではないが。当たり前だ。たぶん仕事でクルマを運転しているときではなかったか。いやもう呼吸ぴったり。当初は何者なのか何も知らなかった。たぶん何かの写真で実物を知ったわけだが、イメージのギャップに戸惑った。もっとふくよかな女性を思い描いていたのだ。

 立川ぜん馬師匠の奥さんであることを知ったのは数年前(だったか?)。談四楼師匠とぜん馬師匠の二人が司会した某演歌フェスティバルの会場でおかみさんに教えてもらって「そーなんですか!」。驚いたあと噺家の女房がぴったりだなと得心したものだ。
 月曜日から木曜日までの大沢さんの相手役は変わっても、さこさん一人はずっとそのまま。これってギネスものではないか。今まったくというほどラジオを聴く機会がないが、聴けば二人のやりとりにうっとりできることは間違いない。
 さこさんの漫談&小唄を聴きながら、日暮里や広小路の立川流落語会(寄席)の色物としてやっていけるのにと思った。二席目の高座で師匠も言っていた。にもかかわらずなぜ出演しない? 
 ギャラの問題か……
     △
 7年経って、やっと日暮里寄席で実現したというわけだ。

 ぜん馬師匠はのどの調子が相当悪いらしい。




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町のブックカフェ二十世紀で働いています。さまざまなイベントを企画、開催していますので、興味あれば一度覗いてみてください。

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