先週5日(金)、やっと「セッション」を観た。先月14日、今月1日の各サービスデーは別の予定があったため、劇場に行けなかった。このまま割引きデー目当てだといつになるかわからない。仕方ないのでポリシーを曲げて1,800円払った次第。

 料金は少しも高くなかった。
 想像していたストーリーとちょっと違った。
 ジャズ屋の某氏がこの映画を酷評したことで、町山さんとの論争に発展した(で、それが大ヒットにつながった?)。どんな酷評をしたのか知らないが、文句を言いたい気持ちはわかるような気がする。
 クライマックスに衝撃を受けた。音楽そのもの、演奏そのものでこちらを高揚させてくれたからだ。

 平山(泰代)さんは、この映画と「バッドマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を観て村上ポンタ秀一氏を思い出したとのこと。自身がパーソナリティを担当しているFM番組で「誰が鳥を」を流すほどだから、その感銘度がわかる。今月送付の「FCだより」にも書いていました。

 紙ふうせんのコンサート・ライブの転載シリーズ、終わったつもりだったが、シークレットライブがまだ残っていた。
 FC会員を対象にしたこのライブは、07年から始まったのだった。当初はGWに開催していた。昨年は7月、武庫之荘のあの文化会館が会場だった。どうしてもはずせない用があって行けなかったけれど。
 今年は、9月に蔵を改装した某空間で開催されます。

 翌10月の4日(日)は「紙ふうせんリサイタル なつかしい未来vol.10」。フライヤーが完成した。
 気に入りました!!

natsukashiimirai10
なつかしい未来シリーズ
ファイナルです

     ◇

2007/04/29

 「紙ふうせん シークレットライブ」(SOUND INN 英國館)

 3月某日は紙ふうせん、平山(泰代)さんの××回目の誕生日。昨年の4月には後藤(悦治郎)さんが還暦を迎えた。
 これを記念してバースデーライブが開催された。ふたりからファンクラブ会員へのプレゼントとして、会員限定のシークレットライブ! 
 場所は北新地にある英國館というジャズ専門のライブスポット。
 この日は後藤さんと、赤い鳥時代からのバックミュージシャン(ベーシスト)、「冬が来る前に」の作曲者でもある浦野直さんの誕生日でもあった。

 交通費を節約するため、深夜バスにするかどうか直前まで悩んでいた。前回利用した格安バスは、ウトウトすると休憩(トイレタイム)になってほとんど眠れなかった。このところ疲れがはなはだしいことだし、だったら奮発して往復新幹線だぁと腹をくくった(その代わり帰ったら毎日力仕事だ)。
 ところが前日、ほとんど眠れなかった。赤い鳥CD-BOXのレア・トラックスをBGMに布団に入ったのだが、3曲目になっても意識がなくならない。何回CDを繰り返し聴いたことか。
 実はシークレットライブへの期待で、胸が高鳴って眠れたもんじゃなかったのだ。まるで次の日が遠足の小学生みたい。

「昔の曲をやる予定なんです」
 一週間前にNマネージャーにどんなライブになるのか確認したら、そういう返事だった。小躍りした。「長年の夢がかなった!」
 ファーストアルバムから何曲歌うだろう? 赤い鳥時代の曲は? あんな曲、こんな曲。ファンクラブ限定なんだから、隠れた名曲を披露するんだろうなぁ、別に演奏や歌詞を間違えたっていいだんからさ。  
 ほとんど寝ていないのに、8時にセットした目覚ましが鳴る前に布団から起き出してしまう始末。

 こんなことなら深夜バスでもよかったなあと後悔しながら重たいリュックを背負って11時33分東京発の新幹線「のぞみ」に飛び乗った。
 リュックの中は「体験的紙ふうせん論」が掲載されている「まぐま」最新号10冊と浦野さんへの誕生日プレゼント「名人 志ん生、そして志ん朝」(小林信彦/朝日選書)と「ファイティング寿限無」(立川談四楼/ちくま文庫)、いや嘘、本当は昨年から用意していて送りそびれていた。
 そして、そして業務で大至急学ばなければならない「バランス・スコアカードがよーくわかる本」。でもそんな本はぜったい飽きるから、もう1冊「クライマーズ・ハイ」(横山秀夫/文藝春秋)を用意、したはずが忘れた……。

 14時08分新大阪着。JRで大阪駅へ。降りたら地図を頼りに地下街を通り抜けて北新地へ。地上へ出たらすぐ目の前が英國館のあるビルだった。
 16時開演(15時30分開場)にはまだ時間がある。どこかでお茶する前に、お店だけ確認してみるか。エレベータの釦を押した。後ろに人影を感じて振り向いた。
「あ~!」
 バックのピアニスト、今出哲也さんが派手な黄色のジャケット(&黒のパンツ)姿で立っていた。

 まさか今出さんも出演されるとは思っていなかった。浦野さんのベース、後藤さんの後輩(京都外大のアメリカンフォークソング部)で、ハルというグループでも活動しているすぎたじゅんじさんのギターは予想していたのだが。いつものメンバーが勢揃いするわけだ。
「何をするか実はよくわかっていないんだ」とはエレベーターの中の今出さんの弁。

 開演前に後藤さんの前説があった。平山さんが登場したらハッピーバースデー・ツー・ユーのバースデーを寿賀にして皆で唱和してほしいと。
「いいですか、絶対バースデーとは歌わへんように!」
 やっぱり女性は大台に乗ると気にするものだろうか。
 それから本日の進行説明。それはスタッフの役目では? でも、まあ、リサイタルでも陰アナやってましたからね。

 平山さんが登場すると、20本の蝋燭が立ったケーキとともにに〈ハッピー寿賀ツーユー〉。深紅のバラの花束贈呈があって、まず祝辞。ファン代表はNHK「趣味悠々 はじめての写経」で平山さんとともに生徒になって写経を習ったSさん。大柄な枝雀さんみたいなご面相。
 浦野さんの乾杯の後、まずは紙ふうせんライブ。

 昔の曲って、洋楽の「オーバー・ザ・レインボー」や「君ほほえめば」だったみたい。夢叶わず……
 2曲目の歌は数年前のリサイタルで披露されたもの。後藤さんの作詞作曲なのだが、平山さんからリテイクくらって、詞が共作になった。だからタイトルがまだないという。これが2回目。後藤さんのふてくされることといったら……。
 紙ふうせんがデビューしてから四半世紀ほど、ほとんどが後藤さんの作だった。なぜか共作というものがない。CBSソニー時代は女言葉による歌が多かったがすべて後藤さんの作詞だ。赤い鳥時代は歌だけ聴くと、平山さんの方が男性的だったように思う。別に後藤さんが女性的というわけではないけれど。
 平山さんの歌で「泣かないで My Love」というのがあって、その一節、雨が降っても会いたい、雨がやんでも会いたい、に女心だなぁと思った。
 女性は落ち込んだとき鏡の前で笑う練習するのよ、と平山さん。人生にスマイルを!

 「ホーハイホー」はNHK「みんなのうた」から出た歌だが、久しぶりにまた「みんなのうた」用に考えているとのこと。今度は伝承歌。「もうっこ」らしい。期待大!!

   竹田の子守唄/無題/オーバー・ザ・レインボー(アカペラ)/虹/街を走り抜けて/
   君ほほえめば/ホーハイホー/ルート43/船が帰ってくる/冬が来る前に

 ライブのあとも企画は盛りだくさん。
 俳句BINGO。9つのわくに各人自由に5、6月の季語を書き込む。後藤さんから季語の発表があって、上下、左右、斜め、BINGOになると豪華商品が当たる仕組み。
 イントロあてクイズもあった。それもただのイントロではない。Aだと思ったらBだったというひっかけ問題。
 ファンがマイクの前で一芸を披露するコーナーも。
 すぎたさんを講師にギターを習っているIさん。極度の緊張で、ステージに立つ前にビールをがぶのみ。これでなんとか落ち着けたなんて自信満々だったのに、いざギターを弾いたら、もうメロメロ。
 Sさんは写経の先生のお祝いの言葉を録音してきて披露した。
 その某先生の第一声。
「平山いくよさん、おめでとうございます!」
 平山さんも後藤さんもハラヒレホレヒレ~。大爆笑。

 すぎたさんの歌、今出さんのピアノソロ、浦野さんのベースで、この俳句はなんでしょう? これ何て言っている? 
 和気藹々にパーティーは終了したのでした。




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Comment
No title
今回ファイナルのフライヤーは赤い鳥最後のアルバム「書簡集」を思い出しました。たぶん今までのフライヤーよりはお金をかけたものだと思いますが、
「えーっ お二人はどこにいくの?」といった不安を感じるメッセージが第一印象でしたね。泰代さんが先を歩いていてジローさんがあわててついていく・・しかもバックの風景が空間があっていいですね。EP「別れの鐘」の写真にもイメージが似ていますね。建物にはしっかり紙ふうせんのロゴも入っているし・・
泰代さんは今回は何も手には持ってません。ですから動きのみがメッセージなので、「次のステージに向かいますよ」と見るべきなのでしょう。決してこれからはジローさんが泰代さんについて行きますというメッセージは間違いですよ、きっと。と毎回フライヤーを見ながら妄想を広げ楽しんでおりやす。この時のシークレットライブは夫婦で参加しました。写真もずいぶん撮らせて頂きまして(ブレてますが)楽しいひと時でした!
ジンギスカン さん
私は、ロングショットが映画のワンシーンに思えました。

同時にシングル「別れの鐘」のジャケットを思い出しました。あのジャケットにはふたりの表情にただならぬものを感じてちょっとショックを受けたんです。
対して今回は暖かいものを感じて、だからよけいに気に入ったんです。
同じ写真にまったく違う印象を抱いたんですね(笑)。

建物の刻印、えとうさんのお遊びにニヤニヤですね。
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プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町のブックカフェ二十世紀で働いています。さまざまなイベントを企画、開催していますので、興味あれば一度覗いてみてください。

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