昨日、28日(日)が篠原演芸場におけるスーパー兄弟公演の千秋楽。ということに前日(27日)気がついた。
 先月の「見る会☆囲む会」で篠原演芸場へ一度足を運ぶと宣言していながら、その機会がなかった。K氏は6月になってすぐ平日に行くというのでつきあえなかったのである。

 とにかく篠原劇場を見ておきたい。午前中、10時半すぎに家を出た。
 場所は埼京線の十条駅から徒歩数分とのことだったが、京浜東北線の東十条駅からも近いのだ。これなら定期券で行ける。東十条駅を降りたのは生まれて初めてだ。改札を出て商店街を歩いていくと、あった。12時30分の昼の部までにはまだ1時間ある。何度か劇場前を通り過ぎる。中に入る勇気がなくて(年配の女性客に圧倒されて)、東十条の街を散策したあと川口駅にむかった。

 午後、MOVIX川口で「海街diary」鑑賞。

          * * *

2015/05/02

 「消されたマンガ」(赤田祐一・ばるぼら/鉄人社)

 さまざまな問題から、現在では単行本に収録されていないマンガ(のエピソード)を取り上げた1冊。藤子不二雄(藤子不二雄A)に「狂人軍」という作品があることを初めて知った。それも少年チャンピオン連載だ。「チャンピオンマンガ科(まんが道)」の前に連載していたのか。泉晶之の「かっこいいスキヤキ」がCM等で話題になったウルトラマンパロディーの先駆だったとは。


2015/05/05

 「ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌」(神山典士/文藝春秋)

 この事件は、まさに〈事実は小説より奇なり〉であった。旧石器捏造事件のときもそう思った。
 NHKスペシャルは事件が発覚してからYouTubeで前半だけ観たことがある。演技過剰が鼻についた。たとえ事件発覚前に観たとしても、胡散臭さは気になったと思う。こういう人をかつて見たことがある。三浦和義だ。銃で撃たれた妻をヘリコプターに乗せて運ぶときの、カメラを意識した言動……。
 決して才能がないわけではない。音楽プロデューサーの道があったと思うのだが、やはり自分が主役でないと気がすまないのか。

 表紙は例の記者会見の一コマ。佐村河内が主役の写真だ。ある疑問が頭をかすめた。佐村河内の肖像権は? 表紙に使われることを承諾したのか。社会的事件の場合は関係ないのかも。


2015/05/07

 「トキワ荘の時代 寺田ヒロオのまんが道」(梶井純/筑摩書房)

 トキワ荘の住人としていつも脇役に甘んじていた寺田ヒロオにスポットを当てた労作。漫画家をやめようとした赤塚不二夫を励ましお金を貸してくれた挿話は有名だが、おそ松くんが大人気になるとあんなマンガはやめさせろと担当編集者に愚痴った件は本当だったのか、この件について何か書かれているのではと期待したのだが何もなし。筆を折る要因の一つが「おそ松くん」だったのか否か。「サンデーとマガジン 創刊と死闘の15年」に書かれていたことの裏がとれると思っていたのだが。ちょっと残念。

 著者の漢字の使用法が一種独特だった。司馬遼太郎に通じるものがある。いや、司馬遼太郎よりひらがなを多用しているかもしれない。読みづらいこともしばしばだった。


2015/05/11

 「ネオンサインと月光仮面 宣弘社・小林俊雄の仕事」(佐々木守/筑摩書房)

 以前、岩佐陽一「昭和特撮大全 蘇る伝説のヒーローたち」(三才ブックス)を読んだときに、「内容が薄っぺらい」と批判し〈川内康範と月光仮面〉あるいは〈宣弘社とテレビ映画〉をテーマにして全体を構成した方が面白いのに、と書いた。本書はまさに〈宣弘社とテレビ映画〉をテーマにしている。さすが、佐々木守。やることが早い。宣光社は広告代理店であり、実際のテレビ映画の制作は宣光社プロダクション。宣光社は第一期ウルトラシリーズの代理店でもあった。


2015/05/13

 「アニメ・特撮 ヒーロー誕生のとき」(藤川桂介/ネスコ・文藝春秋)

 藤川桂介というとTVアニメの大家というイメージがある。辻真先、雪室俊一に続」くシナリオライターというような。アニメだけでなく特撮ヒーローものも書いている。「ウルトラセブン/セブン暗殺計画 前後編」が思い浮かぶ。アニメだと「マジンガーZ」「宇宙戦艦ヤマト」が代表作になるのだろうか。
 とにかく「ウルトラマン」「宇宙戦艦ヤマト」から「六神合体ゴッドマーズ」までが語られる。

 思い違いがある。
 「マイティ・ジャック」は最初大人向けの1時間ドラマとして制作されフジテレビで放映されていたが、視聴率が悪くて1クールで終了し、子ども向け30分番組「戦え!マイティ・ジャック」になってTBSで放送された、とあるが、そんなバカな。子ども向けになってもちゃんとフジテレビで放送されている。
 ピープロは自宅のスタジオを使用しているが円谷プロと比較して貧弱みたいなことを書いているが、これだと円谷プロが自前のスタジオを所有しているかのような印象を受けてしまう。あくまでも貸スタジオだから。
 「ミラーマン」とは相性が悪かったとあるが、肝心のその理由が書かれていない。
 編集者は何している!

 それから、天下の作家さんに対して言うのも気が引けるが文章が……以下自粛。


2015/05/15

 「女優で観るか、監督で追うか 本音を申せば」(小林信彦/文藝春秋)

 シリーズ17弾。
 週刊誌に長期連載しているエッセイ(コラム)を毎年本にする場合、担当編集者はどのように書名を考えるのか。小林信彦ファン、あるいは連載エッセイ(コラム)ファンだけを対象にするのなら簡単だ。書名なんてなんだっていい。早い話、本音を申せば+ナンバーで良い。しかし、ファン以外の読者を考慮するとなると、いろいろ頭が痛いだろう。
 昨年の『「あまちゃん」はなぜ面白かったか?』のAmazonに寄せられた批評に笑ってしまった。書名に惹かれて読んだら、あまちゃん関連の文章なんてほとんどないというもの。確かに書名だけで選べればそうだろう。連載を読んでいる者には違和感はないのだが。
 書名を「B型の品格」にしたときもその手のファンが注目して売れたのではないか。その代り、上のような批判も多かったと思う。だから文庫化に際して「女優はB型」に改題した。
 「気になる日本語」は文庫化で「伸びる女優、消える女優」に改題された。今回の書名は女優シリーズの一つといってもいいだろう。

 週刊文春を愛読するようになったとき(大学時代)、この見開き2ページのエッセイ担当者は、向田邦子、田辺聖子、野坂昭如の3人だった。時は流れて、林真理子、椎名誠、小林信彦、高島俊男となり、今は林真理子と小林信彦のほかに誰なのか。もう愛読していないのでわからない。


2015/05/19

 「雀蜂」(貴志祐介/角川文庫)

 久しぶりのホラーということで、書店で見かけたときは興味津々だったがいつしか忘れてしまっていた。図書館で借りて読み始めたのだが、なぜか心がはずまない。貴志作品の場合、いつもはすぐに作品世界に引き込まれるのに。何の事前情報など仕入れていないにもかかわらず、ドンデン返しを含めて十分予想がつくストーリー。それでもこちらをワクワクさせてくれる展開なら文句はないが、まるで昔の折原一みたいで、なぜ書かれたのか理解できない。、


2015/05/20

 「COMの青春 知られざる手塚治虫」(秋山満/平凡社)

 「まぐま」に寄稿する「手塚治虫本を読む」執筆のため再読。


2015/05/22

 「夫・手塚治虫とともに 木漏れ日に生きる」(手塚悦子/講談社)

 再読。文庫化の際に「手塚治虫の知られざる天才人生」と改題。なぜ?


2015/05/25

 「オサムシに伝えて」(手塚るみ子/太田出版)

 再読。光文社文庫に入った。


2015/05/25

 「ボクの手塚治虫せんせい」(古谷三敏/双葉社)

 著者はフジオ・プロ出身という印象が強いのだが、その前は手塚治虫のアシスタントだったのだ。アシスタントから見た若かりしころの手塚治虫は興味深いのだが、いかんせんボリュームがなさすぎる。月刊誌「アクションzero」が休刊したため連載されたエピソード9編+描き下ろし1編、計10編をまとめて1冊にしているのだが、本にするのならあと10編ほど描き下ろしが必要だったのではないか? 


2015/05/28

 「日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ 手塚治虫と6人」(平田昭吾・根本啓助 会津漫画研究会)

 6人とは海野十三、小松崎茂、山川惣治、永松健夫、杉浦茂、横井福次郎。
 読むというより、写真や絵、漫画をながめていた。

 
2015/05/28

 「虫プロ興亡記 安仁明太の青春」(山本暎一/新潮社)

 再読。装丁を含めて大好き。できればノンフィクションで書いてほしかった。初読のとき〈安仁明太〉という名前にがっかりした覚えがある。マンガじゃないんだから。主人公の私生活描写以外は正確を期したとあるからよけいにそう思う。
 「鉄腕アトム」の制作費について、まあまあの数字まで値上げしてもらったとの記述あり。

  
2015/05/30

 「まんがのカンヅメ 手塚治虫とトキワ荘の仲間たち」(丸山昭/ほるぷ出版)

 再読。編集者から見た手塚治虫回想録の最初の本かもしれない。丸さんといえば個人的には石森章太郎との結びつきが強いイメージがある。「トキワ荘実録 手塚治虫と漫画家たちの青春」と改題されて小学館文庫に入った。




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プロフィール

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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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