18日(土)は落語会をはしごした。
 14時から与野本町のさいたま芸術劇場小ホールで「彩の国落語大賞受賞者の会 立川談笑」。談笑一門に談四楼師匠がゲスト出演。
 18時から三鷹の芸術文化センター星のホールで「立川志らく独演会」。
 
 翌19日(日)は新宿文化センターへ行って、一週間前に予約した「フォークソングが流れる街」のチケットを購入するつもりでいた。ところが朝からどうも調子が悪い。身体がだるくてたまらない。熱中症になる一歩手前みたいな症状。結局文化センターに電話して翌日に変更してもらった。
 20日(月)になっても体調は良くならなかった。しかし、もうチケット購入を先に延ばせないので新宿へ出た。いや、できるとは思うけど、夕方からは東京ドームで都市対抗野球の応援があるから外出しなければならない。だったら同時に済ませてしまおうと。前日よりは幾分ましだが万全ではない。
 本日も同様で。

          * * *

 7月12日の「あけてくれ!」の放映を持って「ウルトラQ」が終了した。全28話。
 「ウルトラQ」はこれまでTVの再放送でビデオでDVDで何度も観ている。とはいえ、リアルタイムと同じ日曜日、それも深夜(24:00)に毎週1話づつ観賞するというのもオツなものだった。実際、あのオープニングが始まると6歳の童心が蘇ってくるのだ。

 第一期ウルトラシリーズ(「怪奇大作戦」を含む)の中で一つだけ好きなものを選べと言われたら、やはり僕は「ウルトラQ」を挙げたい。いや、本当は比較などできないのだ。「ウルトラマン」には「ウルトラマン」の、「ウルトラセブン」には「ウルトラセブン」の良さがあるわけだから。そう思いつつも「ウルトラQ」は特別なのである。

 普通の人間が怪事件に遭遇し解決するという基本フォーマットが良い。今、若い世代はモノクロ作品を受けつけないと聞いたことがあるが、僕にはモノクロも一つの色彩というイメージがある。「ウルトラQ」には怪奇色の強いエピソードも多かった。モノクロ、怪奇、人間ドラマ。6歳のときに刷り込まれた特撮番組の印象はその後の自分の趣味嗜好に多大な影響を与えた。

 何度か書いているが、本放送時「ウルトラQ」が始まったことを僕は知らなかった。だから第一話「ゴメスを倒せ!」を見逃している。翌日、保育園で怪獣が出る番組が始まったことを聞いて翌週の第2話「五郎とゴロー」を観たと書いたのだが、初放映は1月2日の正月だ。翌日のわけがない。
 とにかく第二話「五郎とゴロー」はとんでもないインパクトだった。冒頭、ロープウェイに乗っていて、前方に巨大な猿が出現するというヴィジュアルは強烈でいまだにあのときの恐怖を覚えている。

 第3話は「宇宙からの贈り物」。このエピソードが印象的だったのは、ラストで話が終わらないことだった。二匹めのナメゴンが出現したところで「終」。これが子どもには奇妙だった。もちろんナレーションできちんと締めくくってはいるのだが。

 ゴメス(&リトラ)、大猿、ナメゴン…今回3話まで観てこの番組が当時の子どもたちの間で大人気になったのがよくわかった。このあと、マンモスフラワー、ペギラが登場するのである。「マンモスフラワー」の皇居のお堀に浮かぶ巨大根は本物に思えた。「ペギラが来た」は本当に南極にロケに行ったと思っていた。
 第7話「SOS富士山」に登場する怪獣ゴルゴスが大好きでいつも絵を描いていたことを覚えている。今となってはその理由がわからない。
 第9話「クモ男爵」の怖さは絶品だ。これで底なし沼というものを知った。
 第11話「バルンガ」はシリアス部門のベスト1ではないか。コメディ部門のベスト1は「カネゴンの繭」で、両部門合わせてもやはりベスト1だ。「カネゴンの繭」が傑作であることは大人になってからわかったのであるが。

 第20話「海底原人ラゴン」もベスト5に入る怖さだ。第22話「変身」は特撮がリアルだった。太陽光を使ってミニチュアを撮っているのが新しい試みといえるのでは?
 第23話「南海の怒り」は、ずっと「キングコング対ゴジラ」の特撮を再利用したものとばかり考えていた。実際はオリジナルが多いことがわかった。それも大ダコは「フランケンシュタイン対地底怪獣」海外版に出てくるもの。なぜ今まで気がつかなかったのか。
 第24話「ゴーガの像」の怪獣ゴーガは少年が夢中になるキャラクター、造形だろう。粘土でよく作ったものだ。

 第28話「あけてくれ!」は本放送では放映されず再放送で初めて放映された。初めての再放送で見たことのないエピソードに触れて驚いた記憶があるかといえばまったくない。これが不思議でたまらないのだ。
 映画館で観た「フランケンシュタイン対地底怪獣」がTVで放映されたとき、ラストに大ダコが登場して驚愕した。映画版とは違うエンディングに戸惑ったことははっきりと覚えているからだ。

 「アンバランス」が企画された当初は怪奇色の強いSFといったものだった。実際にその路線で各エピソードは制作されているのである。もちろん、怪獣(というか巨大生物)が登場することもある。
 制作順に記すとこうなる。「マンモスフラワー」「悪魔っ子」「変身」「あけてくれ!」「宇宙からの贈りもの」「鳥を見た」「五郎とゴロー」「1/8計画」「甘い蜜の恐怖」「育てよ!カメ」。
 これら作品群を観た局プロデューサー(前任者に代わって番組担当となった)が、2クールめの作品を怪獣路線にするよう指示した。こうして制作されたのが「ゴメスを倒せ!」なのだ。
 で、重要なのは、すべてのエピソードが出来上がってから放映順を決めていったこと。これで「ウルトラQ」の世界観が統一できた。一の谷博士、新聞記者など1クールで消えているのだが、放映順だところどころに出演しているように見えるのである。

 もし局プロデューサーが本格SFを志向していたらどうなっていたのか。21時台、22時台に放送する大人向けドラマになる可能性だってあったわけだ。「ネオ・ウルトラQ」がまさにそういうドラマだったといえないか。大ブームにはならなかったことは確かだろう。




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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