30年前の今日、仕事を終えてから会社の先輩たちと下北沢へ飲みにでかけた。一人がいったん自宅に戻ってからやって来た。TV放映される「東京裁判」を録画するためだったのだが、飛行機事故のため放映が中止(延期)になったという。
 翌日、事故の詳細がわかった。乗客の中に坂本九がいて愕然となった。数日前(もっと前かも)、NHK教育テレビで「新・八犬伝」のアーカイブ的な放送があり、坂本九がゲストで思い出話を語っていたのだ。
 元清国の伊勢ヶ浜親方も妻子を事故で失っていた。
 ついこの間のような気がする。部外者の僕でさえそう感じるのだから遺族の方たちは……


           * * *

2015/07/13

 「二流小説家」(デイヴィッド・ゴードン/青木千鶴 訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)

 2013年、この小説の設定を日本に移し替えて上川隆也主演で映画化された。面白そうだと思って劇場に足を運んだのだが、真犯人が短時間に死体を切断できるものか不思議でたまらなかった。原作ではどうなっているのか、いつか確認しようと思っていたところ、今年になって、古書店で見つけた。
 別に訳が読みづらいわけでも内容がつまらないわけでもないが、読了するのに2週間かかってしまった。
 映画の疑問は小説では一応説明されていた。とはいえ、得心できるものではないような。
 2011年の「週刊文春ミステリーベスト10」、「このミステリーがすごい!」で第1位に輝いているのだが、それほどのものか少々疑問だ。
 小説中に主人公が別名で書いた小説の一部が挿入される。これがなかなか面白そうなのだ。


2015/07/14

 「深夜放送がボクらの先生だった」(村野まさよし/有楽出版社)

 著者を知ったのは、TV業界の暴露本だったと思う。放送作家だった著者はこの本で業界とは縁を切り、米や環境に関するルポルタージュを雑誌に発表するようになった。ノンフィクション作家への転身である。1980年代後半のこと。
 著者が深夜放送ファンの第一世代だったことを本書で知った。ちなみに僕は第二世代になるのか。中学2年時に「オールナイト・ニッポン」をクラスの皆が聴き始め、「がんばれ!ジャイアンツ」という曲が話題になった。深夜放送が学校で問題になったのもこのころだ。僕自身が深夜放送を聴きだすのだすのは、高校時代になってから、それも「パック・イン・ミュージック」だったか。

 深夜放送がはじまったのが昭和43年。オールナイト・ニッポンの当時のDJ(パーソナリティ)は、糸居五郎、齋藤安弘、高岡寮一郎、今仁哲夫、常木建男、高崎一郎、亀渕昭信。
 著者は今仁哲男の番組に夢中になって、投稿をはじめて「ご常連」になる。これきっかけになって放送作家になるのだが、その道に誘ってくれたのが、今仁哲夫。実際にスタッフに加わってからの関係に胸がつまる。

 高崎一郎はニッポン放送のアナウンサー出身だと思っていたらプロデューサーだったのだ。しゃべりがうまいのでパーソナリティーに起用され、それがフジテレビ「リビング4」の司会につながっていったのだろう。

 本書に大橋一枝の名前が出てきて驚いた。アルファレコードの社長と紹介されていた。紙ふうせんのセカンドアルバム、フォルクローレ特集の「愛と自由と」に「木こりのわが子への歌」という歌が収録されていて、訳詩を担当していた。村井さんの元奥さんで、村井さんがアルファレコードを退任してから、ヤナセグループから権利を譲り受け社長に就任したという。


2015/07/16

 「私の中のおっさん」(水野美紀/角川書店)

 水野美紀が大手事務所を辞めたことで、しばらくの間、TV、映画から干されていた。その結果、「踊る大捜査線」の続編映画から消えて、以降、僕はこの映画に決別宣言したのだった。小演劇の世界で頑張っているのは知っていたのだから劇場に行けばよかったんだ。今は完全復帰していてとても喜んでいる。
 図書館でエッセー集を見つけて気になっていた。勇気をだして借りてきた。妄想モードになっていろいろ綴っていく文章が楽しい。

 この項続く


 

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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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