すいません、ライブのレポートではありません。

          * * *

2015/10/15

 「立川談四楼独演会 第202回」(北澤八幡宮 参集殿)

 毎年誕生日には下北沢で「談四楼独演会」が開催される。いや別に談四楼師匠が僕の誕生日を祝って開催しているわけではなですよ。偶数月の15日は恒例の落語会というわけで。
 過去3年間は引きこもっていたので、56歳になった今年は4年ぶりということになる。

 朗読家の桑原さんから連絡があった。久しく師匠の落語会に足を運んでいないので、行きたいと、でも、一人だと場所がわからないので、一緒に行きませんかと。桑原さんは自身の朗読会に何度か師匠をゲストに呼んでいる。最初のときは僕も会を手伝った。

 18時40分、下北沢駅南口の改札で待ち合わせ。
 受付をすませ中に入ると、師匠の一席めが始まっていた。


   立川仮面女子  ?
   立川笑坊     ?
   立川だん子    ?
   立川談四楼  「天狗裁き」

     〈仲入り〉

   なかじままり  モノマネ
   立川談四楼  「お見立て」


 最初に座った入口近くの席(座布団?)の隣が書評家の杉江松恋さんだった。僕が長期休暇に入っている間にこの会の常連になっていた。また師匠の落語会のプロデュースまで手掛けている御仁。名前を知ったのは小林信彦の「紳士同盟」が集英社文庫で復刊されたとき。巻末の解説の一つを書いていたのだ。このときは松恋を〈しょうれん〉」とん読んでいた。ずいぶん経ってから〈まつこい〉と読むと知った。で、ピンときた。もしかしたら…… もしかしたら、まつこいって、「明日に別れの接吻を」を書いたアメリカの作家(ホレス・マッコイ)のマッコイのもじりなのではないか? アーサー・マッケンのもじりが朝松健のように。
 それが訊きたくて訊きたくて会場で姿を拝見するたびに声をかけたいのだが、きっかけがなくていつも断念している。今日はいいチャンスだったのだが結局声をかけられなかった。仲入りで席を移動してしまったので。僕自身、桑原さんを連れていつものところに移動したこともある。

 それはともかく、一人おいて斜め前の男性が「天狗裁き」に大受けしていた。というか、今日は会場全体が大受けだった。面白いんだけどさ。
「夫婦って何?」「友だちって何?」「大家と店子の関係って何?」
 何度聞いても笑ってしまう。
 江戸裁判所、エド・サリバンショーのくだりはオチの前からニヤニヤしてしまう。
 で、その大受けの男性の顔に見覚えがある。誰だっけ?

 2席めはどうしても「幕末太陽伝」のラストがダブってしまって、お大尽の顔が市村俊幸に見えてきてしかたない。花魁の顔は左幸子にも南田洋子にも浮かんでこないのに。考えてみれば、この花魁の性格がとんでもない。
 花魁と大尽の間で右往左往する若い衆が「らくだ」の屑屋のようで……

 ゲストはなかじままりさん。フジテレビのモノマネ番組で姿を見かけなくなって久しい。最近はYouTubeで視聴して楽しんでいる。デフォルメしすぎのモノマネにいつも大笑いしている。伊藤咲子と岸田今日子が大好きで。
 今日のステージもとんでもないテンションだった。大盛り上がり。なんとアンコールが合唱されたほど。

 なかじままりさんと親交のある俳優さんたち、映画関係者(監督、プロデューサー)が客席にいて、ファンの方も大勢いてその盛り上がり方がすごかった。
 なかじままりさんの七変化も見ものだった。短い時間にどうやって着替えているのか。楽屋も見たかったなぁ。

 懇親会で判明するのだが、「天狗裁き」で大笑いしていた男性は俳優さんだった。そりゃどこかで見た顔ですよ。クレジットではどう読んでいいかわからない名前の方。「ゴジラ FINAL WARS」で国木田少将を演じていました。
 懇親会でその方の隣にいたのが、東映版「花と蛇」「花と蛇2」で、まったくタイプの違うSMショーのMCを演じた俳優さん。その美声がたまらなく素敵だったことで名前を覚えた。
 そんな方たちになかじままりさんが加わって、そりゃ会話に熱が入りますって!




関連記事
スポンサーサイト
NEXT Entry
2015年9月の読書 ~備忘録として
NEW Topics
「藤子・F・不二雄のまんが技法」「夢分析」「日本語練習帳」 ~ある日の夕景工房から
「活字のサーカス -面白本大追跡-」「司馬遼太郎と藤沢周平」「お洋服クロニクル」 ~ある日の夕景工房から
「居酒屋ゆうれい」 in 「第9回船堀映画祭」
1分間スピーチ #25 一休和尚の遺言
「ロードキラー」「トゥームレイダー」「赤い橋の下のぬるい水」「スパイキッズ」 ~ある日の夕景工房から
「柔らかな頬」 「ファイティング寿限無」 「もっとも危険なゲーム」 ~ある日の夕景工房から
「カルテット」「約束」「GO」 ~ある日の夕景工房から
飯島敏宏 テレビドラマ50年を語る ~「月曜日の男」から「金曜日の妻たちへ」「毎度おさわがせします」まで~
没後47年命日に捧げる 三島由紀夫、心の歌を聴け ~「告白」の肉声と朗読~
「すぐそこの江戸 考証・江戸人の暮らしと知恵」「第3の家族 テレビ、このやっかいな同居人」「知の編集術 発想・思考を生み出す技法」「へなへな日記」「新宿熱風どかどか団」 ~ある日の夕景工房より
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード

Page Top